イタリアより

滞在日記

オートラント大聖堂その2.

三々五々

見学者たちは集まって

午後からの開館を待つ

もうすぐ午後3時

2022.12.23撮影

結局、2時間近くの列車の遅延によって、午前中の入場は出来ず、午後からの開館を待つことになりましたが、その合間を縫って町の散策が出来たのは良かったです。コロナ禍の影響で閉店しているお店も多かったものの、海辺に面したレストランでゆっくりとランチが摂れたのは幸いでした。

それにしても、聖堂内の床一面に、小さな石を埋め込んで描かれた旧約聖書の物語…公式サイトには、「イタリアで無傷のまま残っている唯一のノルマン時代のモザイク床」と記述がありますが、確かに、ロマネスク様式の古いお堂で、こんなモザイク画が床一面に施されている聖堂や教会は見たことがありません。

椅子がなければなぁ…全体が見えるのに

2022.12.23撮影

入場して残念だったのは、堂内椅子が置かれている為に、モザイク画の全体を見ることが叶わなかったことですが、それでも聖書に無縁な私でも分かる場面やストーリーが描かれていて、そうして、何とも稚拙というか幼稚というか、ユーモラスな絵柄には、「わたしでも描ける~」などつっこみどころが満載で愉快な気分にもなりました。

正面入り口のモザイク画には

製作者と依頼者の名前がラテン語で記されている…

来館者への ❛名刺代わり❜ だとか

このモザイク画は、恐らく字の読めない信者たちにも理解できるよう、聖書のストーリーや伝承を床に描いたのだと思いますが、例えばアッシジの大聖堂に見る壁画のようにキリストの生涯を順を追って展開するというような、誰が見ても分かる構成からは程遠く、何だか混とんとしています。が、Il pavimento della Basilica è un pavimento “parlante”,と説明があるように、この大聖堂の床は、「話す床」、いわば「画像の中世百科事典」と定義されるのだとか。

入口左端っこに目についた強そうな女性の像

ギリシャ神話に登場する

勇猛果敢な女性戦士「アマゾネス」

成程!

2022.12.23撮影

製作者は修道士パンタレオーネ。1163 年に当地の大司教ジョナータに依頼され引き受けたのだそうですが、このモザイク画の「彼の意図は、兄弟たちが修道院で教え、学んだことを画像で再現すること」なのだとか。2年の歳月をかけて、たった一人で仕上げたというから驚きです。あんな小粒の石で、それこそコツコツと。。。

「アマゾネス」に射抜かれた鹿…

ん?

ギリシャ神話?

-続く-