
グッビオの聖フランチェスコとオオカミの像
■2016年12月24日(土)
グッビオに行きたいと思った理由は二つありました。一つは、ギネスに認定された世界最大のクリスマスツリーを見ることと、サン・フランチェスコ縁(ゆかり)のヴィットリーナ教会を訪ねることでした。この季節にしか見ることの出来ない風景は、なんと言ってもクリスマスにまつわるイベントですが、数年前に見たリグーリア海岸のうら寂しい山のてっぺんにキラキラと輝く小さなプレゼピオも感動的でした。一人の旅なので誰ともその熱い想いは分かち合うことはないけれど、でも、それだけにこんな時に受けた感動は、脳裏に静かにそして深く刻まれます。
今回はクリスマスツリーもさることながら、どうしても訪ねたかったのは、サン・フランチェスコの足跡でした。彼の故郷アッシジは勿論、オルタ湖やリグーリア海岸でもフランチェスコの像を目にしたり、逸話を知ったりしましたが、世界中の信者から慕われるフランチェスコのお話は、イタリアでは全国津々浦々枚挙にいとまがありません。

小動物にも愛を注ぎ、優しかったフランチェスコの、ここグッビオでのお話は、オオカミにまつわる物語なのですが、このお話にちなんで、かつて私はとんでもない間違いをしていました。それは前述したリグーリア海岸のチンクエテッレを訪ねた時でした。宿泊したモンテロッソの町の小高い丘にフランチェスコの像を見つけたのですが、説教をしている相手を犬だと思ったのです。

この年の夏に、愛犬のゴールデンレトリーバー犬を突然亡くした私は、いわゆるペットロスとも言える状態に陥っていました。図体が36キロもある大型犬だったので、その存在感は大きく、逝ってしまわれると、それ以上に喪失感があって、この像を見た時、天国に居る愛犬にフランチェスコが下界に戻りなさい、飼い主の元に帰りなさいと諭してくれている等と、勝手にこの動物を犬だと思い込んでしまいました。妄想もここまで来ると、笑うに笑えませんよねぇ。信者さんたちが敬愛するフランチェスコの物語を変えてしまうなんて。そういう訳でこのブログのモンテロッソのページに書いてある、犬という記述は、間違いですm(_ _)m。

旧市街からはずれて、人影のない道をトボトボ行く・・・
このヴィットリーナ教会の情報は、日本ではほとんど得られなくて、現地で対応しようと思ったのがそもそもの間違いでしたが、道行く人に聞けば、皆声を揃えて「e` lontano!」(遠いわよ)と首を振りました。