イタリアより

滞在日記

タオルミーナからイゾラ・ベッラへの行き方|行けない?初めての人が迷うポイント②

これをロープウェイと呼ばずして、なんとしよう…by kazu

ギリシャ劇場」より撮影

2025.12.24

さて、「FUNIVIA」(フニヴィア)のお話を少し。

この、「FUNIVIA」は、曲がりくねった道を行くことなく、山から海へアクセスが出来るよう登場した乗り物です。時は1928年にまでさかのぼります。

幾度もの改修を経て、今に至るわけですが、当初は観光というより実用性を重視した交通手段だったのでしょう。改修するたびに乗り心地をはじめ、安全性と信頼性がアップグレードされ、実用の為の乗り物は、やがて旅を彩る存在へと変わっていきました。

現在、旅行者にとって、この「FUNIVIA」は華やかな交通手段になるとともに、タオルミーナアイデンティティの一部となっています。

ギリシャ劇場」より撮影

2025.12.24

で…ここからが本題です。

日本人とイタリア人及び海外の認識の相違…この乗り物を「ロープウェイ」だと思う日本人は多いはずです。っていうか、「ロープウェイやん」。

が、ガイドブックには、イゾラ・ベッラへ行く乗り物として、ロープウェイと書かれていたり、ケーブルカーとあったり、一体どっちやんねんっ、とつっこみたくなるのですが、実は現地では「ケーブルカー」になっているのです。

どう見たってロープウェイ…
ちょっとしつこいか💦

日本だと空中に吊られて移動する箱状の乗り物がロープウェイ、山のふもとから延びるレールで、地面を昇っていくのがケーブルカーだと思っていたわたしは、タオルミーナに来て、ケーブルカーなんてどこにあるのかと、一瞬考えてしまいました。

4 台つながるキャビンが 2 組あって
それぞれ最大 8 人乗り
15分毎にやってくる

2025.12.25撮影

どうも、海外の人達にとって、私たち日本人が認識しているロープウェイは、「空中をいくケーブルカー」なのだそうで、ロープウェイと呼ぶのは不思議がられるらしい。

トリノの大聖堂へ上がる乗り物は「TRANVIA」(トランビア)という明らかにケーブルカーだったけれど、グッビオの山のてっぺんに上がった時は、「Funivia “Colle Eletto”」、と呼ばれる「鳥かご状の乗り物」にも関わらず、サイトにはケーブルカーとある。

2025.12.24撮影

こんな論争をしても結論はみないのだけれど、タオルミーナでは、このロープウェイ(まだ言ってる)は、ケーブルカー!

郷に入れば郷に従え、ですねぇ。。。

考えるに、この表示はバカンスにやってくる多くの欧米の旅行者向け…彼らが分かればそれでいい、イタリア人にとって、呼び名の解釈はどーでもいい…のだと思います。

ちっちゃな声でヒソヒソ…「ここからロープウェイに乗れますよ

-続く-

タオルミーナからイゾラ・ベッラへの行き方|行けない?初めての人が迷うポイント①

聞きしに勝る景観!

イゾラ・ベッラ島

カステルモーラより

2025.12.28撮影

タオルミーナの町を訪れたなら、行きたい場所の一つが「イゾラ・ベッラ」です。先ず、行き方が簡単で、泳ぐのでなければ、時間もそう取られない、晴天だったらなおのこと、行くべき名所だと思います。

町を周遊しているバスに乗車してもいいのですが、分かり易いのは、「FUNIVIA」(フニヴィア)と呼ばれる「ロープウェイ」に乗ることです。この「FUNIVIA」、見た目はロープウェイ~けれど、「ケーブルカー」…このお話は後で。

乗り場は大通りにあって、簡単に見つけられます。

バス・ターミナルのある
ルイージピランデッロ通り(Via Luigi Pirandello )を行く

上記の写真にある右手レンガ色の入口が「FUNIVIA」の乗り場に続きます。それじゃバスを降りたら、ちょっと寄ればいいね、と考えますが、荷物があれば止めた方がいい。ホテルにチェックイン後、身軽になって、もし、イゾラ・ベッラ島へ渡るつもりなら、少々の準備もして行きましょう。

入口を入って左へ降りて行くと切符売り場があります。12月25日はナターレで、FUNIVIAは営業していないと思っていたのですが、さすがリゾート地。クリスマスのこの日もFUNIVIAは動いていました。

チケットの購入窓口

下まで降りて行くと、FUNIVIAのチケット購入窓口があります。ここで切符を買うのですが、ふと左側に目をやると、子供の背丈を測るためらしい看板が立っていました。

この看板を見て、子供連れの旅行者、少なくとも日本人なら一瞬ドキッとするのではないかと思います。

あっ、うちの子、まだ身長100cmに達していない……乗れないのでは?


日本の遊園地にある、この手の看板…たいていの場合は「身長制限」によって“乗車不可”となり、「乗りたかったのにぃ」と子供が泣く、あのパターンです。ところが、ここはイタリア。看板をよく読むと、そこに書かれているのは、身長100cm未満の子供は無料、という一文。

直訳すれば

「身長1メートル以下の子供はチケットを支払わない」

なんというアバウトさ。けれど、よく考えてみれば理にかなっています。年齢制限にすれば身分証の提示が必要になり、確認にも時間がかかる。けれど身長なら、ひと目で分かるから実にイタリアらしい合理性です。

こんな場面、日本であれば、子供は「乗りたい」一心で、つま先立ちをして背伸びをするでしょう。けれど、ここでは逆。できることなら、背を縮めたい。

そんなことを考えながらしばらく、この看板を眺めていました。

※2025年12月現在支払いの詳細

片道一人6ユーロ・往復10ユーロ/支払いは現金又はカードで。但し、アメリカンエキスプレスは使えない。公式サイトに載ってないので子供料金というのはないのかもしれません。窓口で尋ねて下さい。

-続く-

噴煙を上げるエトナ山に見送られて…

チェックアウトの朝

見事なエトナ山が望めました

2025.12.28

タオルミーナを後にして、帰国のために移動します。今朝は晴天になって、噴煙を上げるエトナ山が望めました。雪をいただいたエトナの山と広がる青空のコントラストは、際立つ情景を見るものに与えますね。エトナ山が、旅の終わりを噴煙を上げながら見送ってくれているようで、すっかり嬉しくなりました。

宿泊したホテル前は急な坂道になっていて

上がったり降りたり~

これだけがこのホテルのマイナス点

宿泊した先は、なんとなく良さげ~で決めたのですが、現地に来てみれば、なる程立地に恵まれたホテルだということがよく分かりました。四泊しましたが、持参したのは、機内持ち込み用のリボンバッグひとつです。バスステーションから上がっていく坂道を少しでも楽なようにと、カターニヤのホテルにスーツケースは預けて、最小限の旅支度でした。

はぁ疲れた~

私のような…って隣は誰やねん

背中に羽、生えてるし

「Giardini della Villa Comunale Florence Trevelyan」

(市民庭園)にて

2025.12.28撮影

この町は、高台にあるために、どこへ行くのも坂、坂、坂…上がれば下らなければならないし、下れば上がる覚悟がいる。そんな四日間を過ごしましたが、行きたい場所に行けたし、立てた計画は机上の空論に終わらず満足です。さっもう少し気合を入れて、無事に日本へ帰ることを目指します。

カステルモーラにて/「待っててネっ」

カステルモーラからの眺め

イゾラ・ベッラが見える!

噂に違わず絶景でした

2025.12.27撮影

お天気が良かったので、予定通りカステルモーラへ出かけました。タオルミーナのバスステーションからは直通バスがあり、便数も多く安心でした。

サン・アントニーノ広場

町の散策はここから始まります

2025.12.27撮影

カステルモーラはタオルミーナよりさらに高台にある町で、くねくねした道路をバスは走っていきます。本来はサン・アントニーノ広場までバスで行けるはずが、ひとつ手前のバス停で降ろされ、広場まで階段と坂道をぶつぶつ文句を並べながら歩くことになりました。正直、階段も坂道ももうお腹いっぱいです。飽きた…

バス停「Polta Mola」(ポルタ・モーラ)から
サン・アントニーノ広場まで階段や坂道を行く

2025.12.27撮影

ところが帰りは、なんとそのサン・アントニーノ広場までバスがやって来たではありませんか。往路で降りた、というか乗客全員降ろされたバス停は「Porta Mola」。結局どこが正解なのか、よく分かりません。

運転手さん

向かいのバールに行ってしまった…

2025.12.27撮影

極めつけは、帰路の運転手さんがバスを止めたまま、乗客を待たせて向かいのバールへ行ってしまったこと。「待っててネ~ちょっとお茶してくるよ」と一言残して。

日本では考えられない光景ですが、やっぱりイタリアなんですねぇ。あ、もしかして運転手さん、コーヒーを飲みたかったから広場まで来た?

余談

ノルマン時代の要塞の跡が見られました

「つわものどもが夢のあと」とも言えないほどの

わずかな城跡だけだけれど…

その昔

イオニア海の覇権を争う諸国から

この要塞は

町を守ったのでしょうね

2025.12.27撮影

要塞跡までは、広場の正面片隅にある狭い石段を上がっていきます。上へ行けば行くほど、景色は壮大になっていきますが、広場からの風景でも楽しむには十分です。てっぺんまでのぼっても、わずかな城跡だけのようだし…と上がるつもりはなかったのですが、良いお天気に誘われました。

 

 

 

 

 

 

念願叶ってinサヴォカ

バール「ヴィテッリ」

朝一番に着いたと思ったけれど
既にツアー客が来店していました

2025.12.26

上記の写真を見て、あの有名な大ヒット映画を即思い出した方もおられると思います。そうフランシス・フォード・コッポラが指揮をとった映画「ゴッド・ファーザー」の舞台になったバールの「ヴィテッリ」です。撮影当時の面影を残したまま今もその場所にあって、映画ファンの聖地になっているのです。

映画の場面

撮影当時は砂ほこりの舞う田舎道だったけれど
今は舗装され、駐車場につながる道になっている

マイケルたちが上がって来たあの道の現在

2025.12.26撮影

先般、宿泊客を乗せてきたタクシーを呼び止めて、サヴォカ村に行く約束をとりつけましたが、そのタクシーが連れて来てくれました。見ていると、次々やってくる観光客は、皆ツアーグループ。やはりバスの運行はない。タクシーが予約出来てほんとに幸運でした。でなければ来ることは叶わなかったかも。


「ヴィテッリ」の店内には
映画に関する写真が沢山飾ってあって
テンションが上がりました

2025.12.26撮影


もう何度観たかしれないほどですが、今夏改めて、この映画の全作を鑑賞しました。その折その折の年齢で、印象に残るシーンも違い、抱く感想や思い入れる人物も変わるのですが、やっぱりマイケル・コルレオーネが背負った宿命は、何度観返しても、抗いようなく胸の奥へ沈んでいきます。

マイケルとアポローニアが結婚式を挙げた教会への道

小雨が降る中、ヨイショヨイショと上がっていきました

残念ながら、当のサン・ニコロ教会は修復中でした

2025.12.26撮影

守ろうとしたはずの愛が、結局、彼を深い闇へ押し戻すのだから、サヴォカで過ごした時間は一体なんだったのでしようね。(あっ映画の中のお話です)

そんなことをふつふつ思いながら村を散策しましたが、これまで行きたくて行けなかった場所が、こうして又一つ念願叶い、旅の記憶に加わったのでした。

 

余談

ホテルまで迎えに来てくれたタクシー

運転手のNunzioヌンツィオさんには、とても親切にしていただきました。ヌンツィオさん、町のあちこちに知り合いがいるようで、ホテルのスタッフのみならず、運転中なのに声をかけられたり、手を振られたり。この町で長く営業している方のようでした。次回機会があれば、乗せていただくことにしています。良い出会いに恵まれました。

Taxi Service Nunzio Sangregorio

TAORMINA TEL+39 368 3848601 +39 339 4521224

イゾラ・ベッラにて/「そこじゃないよー」

「イゾラ・ベッラ」全景

ターレなのに海岸まで降りる
ロープウェイが動いていました
ちょっとびっくり

2025.12.25撮影

今、タオルミーナに来ています。今日はイゾラ・ベッラに行ってきました。この島は、タオルミーナの海岸沿いにある小さな島で、潮の満ち引きによって、陸と島の間に細い道が現れます。干潮時には歩いて渡ることができる為、観光客に人気の場所なのです。

あらっ

渡れるやん~♪

2025.12.25撮影

実はイゾラ・ベッラは、19世紀に個人の所有地として庭園が造られ、現在は自然保護区として、海と緑が最小限の人の手で守られています。建物はほとんどなく、島を形づくっているのは、波の音と潮の動きだけ。本来は「見る場所」というより、自然のリズムを体で感じる場所なのだと思います。

あかん~#

の繰り返し

2025.12.25撮影

ちょうど今日は潮が引きかけていたようで、訪れた人は次々とズボンのすそをたくし上げ、島へ渡っています。旅行者に同行しているらしい犬までいて、人の足元をすり抜けながら、海の中を必死に渡っていました。思わず「頑張って」と声をかけてしまった。犬は、飼い主に従順なのですよね。ほんとに健気です。

頑張ってー

2025.12.25撮影

私も一瞬、靴を脱ぎかけたのですが、時折人を試すように寄せてくる波が、「簡単じゃないわよっ」と言っているようで、ひるみます。おまけに、まなじりを上げ、腕でばってんマークを作りながら「ダメよっ!」と諭す娘の顔まで浮かんできて、さすがに思いとどまりました。何かまたやらかしそうで…もう現地に立てただけで十分です。

しばらく海辺に腰を下ろし

波の音を聴いてました

これだけで十分

 

※これから行かれる方へ

「そこじゃないよー!」

初めてタオルミーナを訪れる旅行者の多くが、実は「イゾラ・ベッラ」へ降りる入口を間違えます。私も最初は、つい引き寄せられそうになりました。ロープウェイを降りたら、進む方向は右です。ところがそのすぐ先、左手に「いかにも」な海へ続く階段が現れます。ほとんどの人が、この階段を下りてしまうのですが、ここは目指す「イゾラ・ベッラ」ではありません。ただ海辺に出るだけの場所です。

正解は、写真のようにそのまま直進。距離にして200メートルほどでしょうか。進んでいくと、左側に「Isola Bella」と書かれた入口が現れます。そこから下へ続く階段をおりた先が、目的地のイゾラ・ベッラです。

 

「そこじゃないよー!」

 

更に直進すると左側に「イゾラ・ベッラ」の入口が現れます。

2025.12.25撮影

後日、イゾラ・ベッラへの行き方を詳しくお知らせします。

Aspettaー!

暖かい南イタリア

あちこちで花が咲いています

2025.12.24撮影

行きたい場所に行く手だてがみつからないまま、なんとかなると、ここへやってきましたが、オフシーズンで何ともならない。。。チェックインを済ませてホテルのロビーで思案していたら、入口に一台のタクシーがとまりました。このホテルに宿泊する旅行者を運んできたのです。とっさに、客を下ろして去ろうとするタクシーに向かって…

Aspettaー!待ってー

ホテルの窓から見える景色

強風が吹いていて体感温度は低い

2025.12.24撮影

タクシーの運転手さんは、平たい顔族に大声で呼び止められてビックリしていましたが、さすが観光客慣れをしています。つたない私の話を聞いてくれて契約が成立。

ターレ前日だからでしょう。タクシー乗り場には一台も車が止まっていなかったのでほんとに助かった。バスのみならずタクシーまで追いかけるこの度胸、褒めてやりたいです。というか、そんなに行きたい場所ならば、も少し準備をしておこうね…

余談

先のピアッツァ・アルメリーナに到着後の「カザーレ荘」まで行く交通手段は、実は、日本から予約したタクシーでした。ネットで探し当てた個人タクシーでしたが、信頼のおける方で良かったです。現地では、運転手さんからの提案で「WhatsApp」という通信アプリでやり取りしましたが、私の乗ったバスが30分以上も遅れて迷惑を掛けました。このお話も後日に。